目次
コーチングってなに?

質問コミュニケーションで気づきを促す
コーチという言葉で一般的なのは、野球やテニスなどのスポーツ界で活躍されている人を想像すると思います。
しかし元々は 「馬車」を表す言葉でした。人や物を目的地まで運ぶ意味から「目標」に向かってゴールまで運ぶと言った意味でコーチングと呼ばれるようになったそうです。
ビジネスにおいても、経営者や管理職向けに経営や人材育成などのコーチングが数多くありますが、最も一般的なのはやはり「目標達成」です。コーチは質問を通じて、クライアントの心の中にある「答え」に到達できるようにコミュニケーションを行って気づきを促します。
コーチは一切、指示は行わない
コーチングとコンサルティングとの違いをよく聞かれますが、全く別物になります。コーチングでは、クライアントに提案したり、改善指示を行うという事は一切行いません。
すべて質問や促しに対して、クライアントが自発的に行動します。
だからこそ本人も納得感があり、自信が持てるようになるのです。
ビジネスにおけるコーチングの活用
ビジネスでコーチングが注目されている理由のひとつに、組織マネジメントの需要の変化が挙げられます。それは指示・命令型の統率型組織から部下の能力を引き出して活躍の場を与える自律支援型の組織へ移行する企業が増えてきたからです。
上司と部下が1対1で会話をしながら 「自ら考える力」「問題を解決する力」を鍛えるためのにコミュニケーション手法が注目を集めています。
また社員教育では、実際にコーチングスキルを学ばせる企業も増えています。指示・命令ではなく「答えを引き出す」ことに主眼が置かれたコミュニケーションを行うことで、上司と部下が共同で考えて、課題をクリアしていく組織へと成長していくためです。
1.テーマを決める
コーチングはテーマ決めが重要
クライアントとコーチが対話することをセッションと言いますが、 コーチングを始める際にまず最初に決めるのは「テーマ」です。
このセッションで何をテーマに話すのかを明確にすることで、話が横道にそれて本来のテーマに戻す時にも容易に戻ることができます。
コーチングで設定するテーマ例としては・・・
・退職して起業するか迷っている
・転職する際に今のスキルで通用するか
・将来何を目標に生きていくか悩んでいる
・自分で決断できるようになりたい
・プレゼンが上手になるには
・コミュニケーションを円滑にしたい
・思ったことをはっきりと言えるようになりたい
・もっと自分に自信を持ちたい
2.目標・ゴールを設定する
最終的にどうなっているとハッピーなのか?
コーチングおける最終ゴールは目標を達成することです。
そのためにはまず目標となるゴールを設定することから始まります。
一旦、設定したゴールを途中で安易に変えたりはしないため慎重に目標ゴールを設定します。
「最終的にどうなっているとハッピーなのか?」
この問に対してイメージしてもらい、最終ゴールにその姿を設定する事が多いです。クライアントさんもその方がイメージしやすいです。
3.現状を把握する
今どこにいるかを明確にする
さて、テーマが決まり何を目標・ゴールに設定するかも決まったので、いよいよコーチングが開始になるかと言うとまだ開始にはなりません。
具体的な行動プランをつくるには、今の立ち位置がどこにいるのかを明確にすることで、目標とのギャップ(差)が見えてきます。
そのギャップこそが行動(アクション)プランになります。
現状を把握すると頭が整理される
自分の立ち位置をしっかり把握することでスタート地点が明確になります。現状を把握せずにスタートしてしまうと思い込みや勘違い、プライドといった感情論が正確性を阻害してしまいますので注意が必要です。
頭が整理されていない状態で考えを進めても、同じところで思考がループしてしまうケースが多く見受けられます。これは状況を把握するための視点が一つしかなく同じ角度からしか課題を見れないのが原因です。
ひとりで何となく考えていても別の角度から物事を見ない限り思考の無限ループから抜け出せません。そのためコーチによる「別の角度からの質問」が必要になります。
この時点では、出来る限り直視して現状を受け容れる必要があります。
いよいよ正確なスタート地点が把握できて、目標に対して何が必要で、何が不必要なのかの選択を行っていきます。
4.行動プランをつくる
目標達成に不足してるものを決める
現状のスタート地点から設定した目標・ゴールに到達するために何が不足しているのかをまず決めなくてはいけません。
そのために下記の質問を繰り返しながら行動プランを作成しましょう。
【行動プランを作成する質問】
・目標・ゴールに到達するために最も不足しているものは何か?
・不足事項を行動で埋めるにあたり何か他に必要なものはありますか?
・ゴール達成にどのような人が必要になるか?
・本件の責任者やキーパーソンは誰か?
・ 誰が、どのような役割を担うか?
・具体的にどのような手順で進めていくのか?
・いつからスタートして、いつまでにゴールするのか?
【行動プランをブラッシュアップする質問】
・目標・ゴールに必要な行動プランは本当に達成可能なのか?
・目標達成に支障が出るとしたら、何が原因になりますか?
・リスクが生じる場合、それは何で、どのタイミングで起きますか?
・他にプランに加えるものは本当にないか?
・行動を中断するとしたら、どのような状況の時か?
・仮に目標が達成できなかった際に発生しうる問題は何か?
まとめ
コーチングは人を活かすコミュニケーション
コーチングは、受けている人がより早く効果的に目的地のゴールへと到達することを応援する効果的なコミュニケーションスキルです。
【コーチングの主なメリット】
・テーマは日常生活からビジネスまで幅広く行う事ができます。
・一番の効果は行動が明確になります。
・繰り返し行うことでより短時間で高い目標を達成できるようになる。
・質問を通して、様々な角度から物事を見ることができます。
・1人で考えるよりも思考が深まり情報がより整理される。